大国主命・御客座五神私は本当にうっかりものです。本殿にお祀りされている「大国主大神」と「御客座五神」(天之常立神、宇麻志阿斯訶備比古遅神、神産巣立日神、高御産巣立日神、天之御中主神)の御顔を見ようと意気込んでいたのですから。 詳しい配置は御本殿の詳細と解説を見て下さい。 私は大きな勘違いをしていました。 出雲大社は神社なのです。 お寺ではないのです。 だから、大国主命さまや、御客座五神の像(仏像)など有るはずはないのです。 私は肩透かしをされた思いをしたのですが、実は全く当たり前のことだったのです。 つまり、像などはなにもなく扉があっただけだったのです。 はい。 そして、その扉は固く閉ざされていました。 一体何が入っているのか、もう頭の中はそればかりになってしまいました。 鏡でしょうか? 文字が書いた紙か板でしょうか? 榊などの葉っぱや、御祈りの道具でしょうか? 勾玉のようなものでしょうか? そんな私に、先輩は笑って言いました。 これで良いのよ。 何が入っているのかはそれはわからなくていいのよ。 魂が入っているのだから。 形があればそれにとらわれてしまうから、心の目で見れば良いのよと。 ふ~ん、そうなんだ。 私はそういえば、これでいいんだ。 と、妙に納得してしまった。 良い意味で裏切られた感じ。 でも、やっぱりこれで良かったような気がしたのでした。 |